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2018年11月24日

高齢猫の手術59(進行)

11/21(水)の深夜1時頃、麦生が呼吸困難になった。この状態が30分程度続いた。

癌や腎不全で闘病中の猫さんのブログの最期の場面に出てくるのとよく似た症状。違うのはまだ麦生は寝たきりにはなっていなくて動ける状態だったということ。

まず、10分程度、『今、自分の体の中で起こっていることがよくわからない』と言いたげな混乱した感じで部屋を動き回る。途中途中でゼーゼーという苦し気な息遣い、たまに起こす喘息のような発作を挟みつつ、定位置のソファー下に潜り込んではすぐに出てきたり、寝室や浴室に移動したり。

息苦しさから逃れたいのか、この数日よりも歩くスピードが速い。音がするくらいドアにぶつかったり。

私にできることはぶつかりそうな物を先回りして除けておくくらい。ウロウロしては座り、落ち着くかと思いきやすぐまた立ち上がって歩き始める。時間にして10分。歩いている時間と座っている時間は半々くらい。

そして、すごい勢いで私のベッドに駆け上る。そんな力がどこに残っていたのか。この数日はふらつくことも多かったのに。よほど苦しかったのだろう。

ベッドの上では荒い息をしながら、座る姿勢を何度も変える。ちょっとでも具合のいい座り方を探しているようだった。

そうこうするうち、力尽きたようにパタッと横になり、口呼吸をし始める。

犬と違って猫は口を開けて呼吸はしない。だから私も麦生の口呼吸は17年半一緒に暮らしてきて初めて見た。

ああ、ついに来てしまったなぁ。口を開けて、「はぁっ、はぁっ」と息をする口呼吸。

体を冷やしてはいけないと思い、麦生用のひざ掛けを取ってきて体を覆う。意識はあるようだった。体や頭に手を当てながら、名前を呼ぶ。大丈夫、かわいいねぇ、ありがとう、大好きを何度も繰り返す。

20分程たった、と思う。なぜか『時間を見ておかなきゃ』と思って何度もベッドサイドの置時計を見るのだけれど、平常心ではなかったせいだろう、すんなりと時間を把握できない。

口呼吸ではない普通の呼吸(鼻呼吸)になり、少しほっとして時計を見てようやく時刻を認識できた。だいたいベッド上に飛び乗ってから20分弱。実際に口呼吸していた時間はそれよりも短い。

21日未明の発作は乗り越えた。ただ、そこから明らかに呼吸がしづらくなっているようだ。喉のあたりから気泡がはじけるような音がするし、鼻の穴を広げて息を吸っている。吸いたい空気の半分も吸えていないように見える。

シリンジでの強制給餌と給水は格段に難しくなった。シリンジを見るだけで呼吸が荒くなるし、激しく(でも弱っているので強くはないのがとても悲しい)抵抗する。

シリンジを口にもっていくと、力なく、ささやくような声で鳴く。この声を聞くたびに飼い主は猛烈に切ないし、猫にとってとても酷いことをしている気がして、どうすればよいかわからなくなる。

とにかく慎重にしないと呼吸困難の発作を引き起こす。ウェットフードの強制給餌は21日22日は1回ずつやったけれど、負担が大きいようでもう止めた。給餌した後、喘息発作の一歩手前のような咳をするようになったから。

給餌後の喘息発作は嘔吐に繋がる。嘔吐は食道や胃をを傷つけ、体力を奪う。この2,3日でまたげっそりと痩せた身にはもう耐えられないだろう。

それでもまだ栄養(カロリー)をどうにかして摂取させたい気持ちを抑えることができない。『(もう何もせず、見送る)決断しないといけないのではないか』、『今がまさにその時なのではないか』と何度も何度も考える。

21日以降ウェットフードの強制給餌がほぼできていないので、実質的にはもう見送り、見守り体制と言ってよいのだろう。でもそれを受け入れられない。ウェットフードはだめでもミルク(ロイヤルカナンの腎臓サポート、にゃんにゃんカロリー、キドナ等のミルク味のリキッドタイプの栄養補給食)ならいけるのではないか?

1回に与えられるのは3cc程。気休めにもならないカロリー。それでも与えずにはいられない。喘息発作に繋がらないように細心の注意をしながら。たぶん、後悔するんだろう。『あんなに嫌がっていたのに』って。

今、24日午後4時。常に呼吸が苦しい状態になっているようだ。猫がリラックスしているときによくやる香箱座りではなく、前足は組まずに伸ばし、床に体全体を付けて、呼吸に合わせて首をニューっと伸ばして息をしている。少しでも多くの酸素を吸いたいのだろう。

引っ張っても上手く空気を取り込めないアコーディオンのようだ。苦しいのだろうなぁ。。。。

たぶん、今、酸素室に入れられたら酸素濃度が高い分、少しは呼吸が楽に感じられるのかもしれない。酸素室のレンタルをしないことに関しては自分の中で納得していたつもりだけれど、これもまた後悔のネタになるのかもしれない。『生きている間、少しでも楽に息ができたのに、酸素室は延命ではないのに』って。

冷え対策は床暖房、デロンギ(ヒーター)、湯たんぽにひざ掛けで万全!と思っていたのだけれど、呼吸困難になって以降、あれだけ長時間こもりっぱなしだった定位置のソファー下から出て、壁際にペタンと座っている時間が長くなった。そこは床暖房が敷かれていないのに。

せめてひざ掛け毛布だけでもと思い、ストーカーのように追いかけて毛布を体に掛けるのだけれど嫌がって逃げる。足がふらついてやっと歩いている状態で動くということはよほど毛布を掛けられるのが嫌なのだろう。

ネットの記事で読んだことがある。癌の場合、体を温めた方がよいのだけれど、肺がんの猫はひんやりした場所に行きたがることがあるそうだ。その記事には暑いと余計呼吸が苦しく感じられるのではないかと書いてあった。たぶん、それ、当たっている。うちの子は平熱がやや低いので、余計熱さを感じるのだろう。

22日は都内での仕事だったけれど、呼吸困難の発作の直後でもあり、念のためにシッターさんに来ていただいた。もう9年もお願いしている方。うちの子は人見知りが激しく、今までシッターさんにも「シャー」と威嚇して近寄れなかった。22日初めて麦生をなでることができたとのこと。

麦生はロシアンブルー。ロシアンの毛はやわらかくてビロードに例えられるくらい気持ちがよいのだ。麦生も痩せてしまったけれどまだ毛並みはしっとりと柔らかい。ご自慢の毛に触れてもらえて飼い主としても嬉しい。

今、16時42分。麦生は定位置のソファー下に居る。

麦生がいる世界と麦生がいない世界。時間は間断することなく続いているけれど。私にとっては世界が変わってしまうのだろうか。

17歳と9カ月。人間にすると88歳くらいかな。今、私にできることは感謝の気持ちを伝えることと私自身が穏やかでいること、だな。できることは少ないのだから、この二つは精一杯やろう。

全ての生き物が幸せでありますように。

そして、闘病中の猫さんとその飼い主さんが穏やかで安らかな時間を過ごせますように。頑張っている飼い主さんたちの心身が癒されますように。
posted by Livingrowth at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 高齢猫の手術
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